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「エリック ザ バイキング」関根勤出演シーン
(00/10/18)
「エリック ザ バイキング」1989年・イギリス映画
監督・脚本をモンティ・パイソンの「最もおばさんキャラが似合う中年」テリー・ジョーンズが務め、ジョーンズと「インテリ系バカ歩き男」ジョン・クリースが出演している映画である。そもそもテリー・ジョーンズが自分の息子のために書いたファンタジーが元らしい。
さて、この映画に、なんと関根勤が出演している。関根は「モンティ・パイソン・フリーク」を自認しているほどの人で、この映画も事務所(浅井企画)がそんな関根のために「日本人出演者を探している」という製作サイドに彼のプロモーションビデオを送り、ジョーンズに気に入ってもらっての出演となったらしい。
撮影には通訳としてあの「字幕の女王」戸田奈津子が同行したらしい。
帰国後のラジオ(コサキン)での話によると、彼の出演シーンには特に台詞が決められておらず、「適当に喋って。あとで適当に字幕つけるから」と言われたらしい。まあなんと適当な。いや、よく言えば「いかにもモンティ・パイソンらしい」。関根もここぞとばかりに変な台詞を喋っている。
そこで、実際の台詞と字幕を読み比べてみよう。
ちなみに関根の役は「スレイブマスター」、奴隷船に乗って奴隷たちを操っている男である。その船が主人公エリックたちの船と鉢合わせになってひと争い起きる、という場面である。
| 関根勤の台詞(斜体字部分でムチを打っている) | 字幕スーパー |
| 漕げよ、漕げよ! | Row! Row! |
| 漕ぐということはな、漕ぐんだよ! | |
| (奴隷の一人に)なんだ、早く漕げ、お前。 | You incomprehensible, |
| お前、奥目じゃねえかよ。 | horizontal-eyed Western trouser-wearers |
| 同じような顔しやがって、 てめえら、××××!(聞き取り不能) |
Eurgh! You all look the same to me. |
| (別の奴隷の一人に)なんでこんなとこに毛が生えてんだよ | How I abominate your milk drinking |
| こんなとこに毛生やして、この赤毛! | and your lack of ancestor workship |
| お前も××(聞き取り不能)すんだよ、バカヤロー! | And your failure to eat your lunch out of little boxes. |
| (奴隷の台詞)どこから来たんだろ | |
| (言った奴隷に向かって)私語を慎め。 うるさいんだよ。 |
Silence! |
| うるさいということは、うるさいんだよ! | |
| でけえ顔しやがって、 | Unceremenlous rice pudding eater |
| でけえ図体してなあ、書く字はなあ、 | How I despise your lack of subtlety |
| ミミズが這ったようななあ、へ〜へ〜へ〜(字を書く振り) | and your joined up writing |
| 字というものはな、メリハリが大事なんだ! | You who have never commitled ritual suicide in your life. |
| 字をこうして、止めて流して、××××!(聞き取り不能) | |
| (船がぶつかり、エリックたちが乗り込む。 ふと流れ落ちた刀を奴隷の一人が持ち、反乱を起こす) |
|
| 何騒いでんでい! | Hey, What's going on? |
| てめえら、人間じゃねえんだよ、バカヤロー! | Your big brested woman give me no presure with her warmed-up fish and...Urgh! |
| (奴隷たちに羽交い絞めにされて)あ〜〜、やめろ! | |
| アイム・ソーリー、アイム・ソーリー! | I AM SORRY |
と、こんな具合。全シーン合わせても1分くらいしかありません。ま、チョイ役です。
さて、このシーンはどこが面白いのかと言うと、奴隷はみんな屈強な大男なんですが、それをしごいている男が、どこから来たのか分からない謎の痩せた小男、というアンバランスさです。しかも頭がオカッパで後ろを束ねている、という意味不明な髪型、更に上半身裸なので撫で肩がモロ出し状態。日本語で喋っているのも狙ったものです。しっかし、意味のないことを喋ってますなあ。字はメリハリが大事なんだそうです。
え、映画そのものは面白いかって? いえ、ちっとも面白くありません。観なくていいです。かろうじてパイソン・ファンだけちょっとついていけるか、という程度です。